不妊カウンセラーのはなし

[第1回]不妊治療中の不快感情とは?不妊カウンセリングの重要性。

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不妊治療をしている人を心理面からサポートをする、不妊カウンセラー・永井静香さんのコラムを新連載!
治療中の人はもちろん、子育てのストレスをなんとかしたい人、パパとのコミュニケーションがうまくいってない人、などなど、悩めるママたちの参考になる話がいっぱいです。

不妊カウンセリングとは?

こんにちは!
心理カウンセラーの永井静香です。

今日の生殖医療の進歩はめざましいものですが、それだけ不妊治療の選択肢は増加し、精神的、身体的、経済的にも大きなストレスとなっています。生殖医療は特殊で専門的な分野であり、より質の高い心のケアも望まれます。

私も不妊治療を経験して、不妊治療分野での心理サポートがいかに大切であるか身を持って痛感し、この仕事に取り組んでいます。

治療を受ける人を中心に、医師や看護師、胚培養士、臨床検査技師、心理カウンセラーなど、「不妊治療はチームワークで成り立つ」と考えています。

カウンセリングに興味はあるけど、どんなことをするんだろう?何か恐い気がする・・・という人もいらっしゃるでしょう。

不妊カウンセリングでは、専門家が、あなたのお話をゆっくりとお聞きして、抱える悩みやストレスを一緒に考え、うまく対処していく方法を支援したり、治療に関する不安や緊張をやわらげるためのリラックス方法をアドバイスします。

人にしっかり話をすることで気づくことがあったり、気持ちも整理されてきます。決して話上手な必要はありません。
無理をせずに話したい範囲で、筋道を立てなくても、言葉を選ばなくても、自由にお話ししていただきます。

特に不妊症のストレスはなかなか人に理解してもらいにくく、相談できる人がいなくて1人で苦しんでいらっしゃる人がとても多いようです。
日本では、カウンセリングを受けるということに、まだ抵抗がある風潮がありますが、専門家に相談することは決して精神的に弱いことではありません
自分の困っていることをきちんと見つめて、人に相談できることはとても大切なことだと思います。

治療中の不快感情の正体は?

不妊治療は、あなたやパートナー、家族の感情にとても大きな影響を与えることが多くあります。
治療の過程で、多くの人に見られる感情的反応について詳しくお話しましょう。

治療中によく見られる感情は、ショックや落ち込み、罪悪感など様々です。
感情に飲み込まれて自分を見失いそうになったり、無理をして何もなかったようにふるまったり、今の自分が不妊とわかる前の自分と違ってしまったように感じてはいませんか?

治療中には、自分にとって不快な感情が多く出てくることが知られています。
ぜひ知っていただきたいことは、いろいろな不快な感情が生じることは自然なことで、当然だということです。
気弱になったり、落ち込んだり、無性に腹が立ったりしても、それは自分が弱かったり、悪かったりするためでは決してないということです。

そして、これらの感情とうまくつき合って行く方法、対処していくやり方を考えることが大切です。
そんなときのサポート役として、カウンセリングは大いに役立つと思います。

公開日:2015/01/09