【男女別】 子どもを伸ばす育児法

【第1回】男の子編:遊びで集中力養成!男の子は“オチンチン力”を伸ばせ

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3歳からは、男の子と女の子で育て方がちがう!?
男の子の“オチンチン力”、女の子の“感受性”を伸ばし、わが子を魅力的な大人に育て上げるために、絶対に知っておきたいポイントをご紹介!

男の子特有の能力“オチンチン力”

母親や学校の先生たちが、眉をしかめる男の子のチョロチョロと動き回る落ち着きのなさ。
私は、それこそが、女の子にはない男の子特有の能力だと考え、“オチンチン力”と名付けました。

オチンチン力を持つ男の子は、好奇心が旺盛で、あとさきを考えるよりまず行動し、あれこれ試し、工夫を凝らすことで何かを学んでいます。

このオチンチン力を伸ばすことが、自主性や自立性、創造性、知性などを育む源となるのです。
オチンチン力を伸ばすためには遊びが不可欠です。子どものころは自然のなかで、カラダを使って、友達と群れて思いきり遊ばせることです。

せっかく集めた葉っぱが風に飛ばされてしまったり、砂場で見知らぬ子におもちゃを取られたり、外遊びには予想外の展開がちりばめられ、そこから、意外なおもしろさをみつけたり、さまざまな感情を体験することができます。

こうした遊びのなかから得られるいちばん大きな収穫は、“好奇心”です。
見慣れないものをみつけ、「なんだろう」とすぐに反応し、興味に向かっていき、試してみる。または、仲間たちとの遊びのなかで、いつもとちがうルールを試してみる……。

遊びから生まれる好奇心は、発想力や行動力などのエネルギーを生み出します。
子どもは毎日遊びながら、エネルギーを生み出す力を磨いているのです。

一方、勉強に必要なものも好奇心です。
よく遊んできた子どもは、“常におもしろいものをみつけるアンテナ”を培っているので、勉強や仕事など与えられたテーマをただこなすのではなく、おもしろさをみつけ創意工夫してやろうとします。

必然的にモチベーションも高まります。

だからこそ、早くから勉強をスタートさせるよりも、“小さいころに十分に遊んだ経験”が男の子の学習能力を高めるためには効果的なのです。

あなたの周囲にも、小さいころは遊んでばかりでそれほど勉強ができなかったけれど、あとで聞いたら優秀な大学に入っていたという男の子がいるのではないでしょうか。

真剣勝負は子どもの集中力を高める

男の子の遊びには、勝負がつきもの。
そして、その勝負には損得がつきまとうことが多いのです。

たとえば、鬼ごっこ。
いつも捕まっていると、「トロイな」、「いつも鬼だね」などと不名誉なレッテルを貼られて憤慨するときもあるでしょう。

昔ながらのメンコやビー玉、いまの時代では、「トレーディングカード」として受け継がれている男の子の遊びは、勝てば相手のものを取れるけど、負けると取られてしまう博打的な要素を持っています

こうした博打的な遊びは、母親にとっては理解しにくく、「悪い道にそれるのでは」と心配する方もいます。

しかし、自分のものをかけた真剣勝負は、子どもの集中力を最高潮に高めることができます
こうして“周囲の音が一切聞こえなくなるほどの集中力”に入る境地を体験した子どもは、勉強や仕事でも集中力の境地に自分を導くことができるようになります。

よい結果を得るための最大の能力を備えているといっていいでしょう。
勝負をかけた男の子の遊びは、集中力を養う絶好の機会。ぜひ、大目にみてあげてください。

公開日:2015/01/18