Q 妊娠10週で流産。なぜでしょうか…
春に妊娠、流産しました。最初に妊娠検査薬で陽性反応が出て、数日後に産婦人科に受診して検査したところ、胎盤はあるものの、見えている筈の胎児の姿がなく、二週間後にもう一度受診する様に言われ、その五日後から突如出血が始まり、週末だったのでその二日後に急遽受診した所、胎盤も無くなっていて…。丸十週で流産という事でした。私の何が原因で流産という結果になったのか、何故胎児の姿が見えなかったのか…それが分かりません。当時は妊娠の喜びと流産の悲しみで深く考える余裕もなかったのですが、時間が経ち、少しずつ気持ちも落ち着いてきて、今後妊娠も希望していますが、また同じ事を繰り返したら…そう思うと辛くて。産婦人科の先生も何も言ってなかったので、考えられる原因があったら教えて下さい。ちなみに、私は三十代前半、喫煙者、現在は既に治療の必要はないですが糖尿病の既往歴があり、介護の仕事をしています。
公開日：2016/12/09
相談には「胎盤が見えた」とありますが、それは恐らく「胎嚢(たいのう)」という赤ちゃんが入っている袋のことだと思います。袋は見えたけど、赤ちゃんが入っていなかった、ということ。こういうケースは多いそうです。
実は、流産って少しも珍しいことではなく、妊娠した人のうち、約13％が妊娠12週未満に流産します。つまり、8人に1人の割合で起こるんです。実際、私が流産した時に励ましてくれた友人のなかにも「じつは私も過去に流産していたの」という人がとても多くて、逆に私のほうがビックリ＆ショックだったほどです。
初期流産のほとんどは、胎児の染色体異常が原因と言われています。何の異常もない夫婦の間でも、卵子や精子、受精卵に、一定の割合で染色体異常が発生します。これは、自分のせいではないんですよ！私も産婦人科の先生にとくに原因などは告げられず、「予防することも治療することもできない、一種の自然淘汰と考えてください」と言われました。悲しかったけれど、今は、こういう運命だったんだと冷静に受け止めています。
ただし、まれにですが母体の異常が原因の時もあるようです。ホルモンが正常に機能しなかったり、子宮に何らかの問題があったりする場合。さらに感染症や糖尿病、甲状腺異常などの病気がある場合は、治療をしなければ流産の一因になることも。糖尿病の既往があるなら、現在の状態は大丈夫かどうか、念のため内科などで診てもらうと安心ですね。
初めての妊娠が初期流産に終わったからといって、次の妊娠も流産してしまう確率が高くなるわけではないそうですよ。悲観的になりすぎて、それがストレスになるのはよくありません！夫婦で協力しながら、前向きにチャレンジしてゆきましょう。(2012/10/27)