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Q 貧血のまま出産、リスクは?

現在妊娠10ヵ月36週です。中期から貧血を指摘され鉄剤を飲み続けていますが、このまま出産時も貧血だとどんな危険性があるのでしょうか?
もうすぐ出産!赤ちゃんと会える日を心待ちにしながらも、さまざまな不安が募ってくるときですね。

貧血は、血液中の赤血球やヘモグロビン(血色素)が不足して、その濃度が薄くなった状態のこと。妊娠中は、おなかの赤ちゃんにも鉄分を送っているため、鉄から作られるヘモグロビンが足りなくなりがち。さらに出産時に備え血液量が増えるのですが、赤血球の数も同じ割合で増えるわけではないそう。そのため濃度が薄くなり、貧血になりやすいといわれています。

貧血になると、体中に酸素を運ぶ役割を担うヘモグロビンが不足するので、心臓に負担がかかり、動悸や息切れ、めまいなどの症状がみられることも。でも、ひどい貧血でない限り、おなかの赤ちゃんに影響することは少ないそうですよ。

貧血が重症化すると、出産時に出血量が多くなったり、また、産後の母体の回復が遅れたり、母乳の出が悪くなったりすることがあるそうです。でも、鉄剤を飲むなどきちんと治療を受けているんですよね? 出産時も、主治医があなたの貧血の状態を把握した上で、対処してくれると思いますよ。出産の不安や気がかりなことは主治医に聞いて、すっきりさせてお産に臨めるといいですね。(2013/4/10)

公開日:2017/04/14