『子どもの気持ちが分かる』っていうところじゃないですか？しゃべれない子どもの気持ちってわからないと思います。それが全部解るとは思わないけど、ある程度理解できるんで。例えば『おっぱい』のサインをしてくれたら、おっぱい飲みたいっていうことじゃないですか！

一番困るのが、泣いてて、なんで泣いているのかわかんなくて…

夫婦でいて、お父さんがいて、ママの助けをしてあげなきゃって思って。「いいよ！俺があやすから！」って言った時に、おっぱいって言ってくれないと自分じゃ何もできないですから。ママに渡さないといけないじゃないですか。でも、それを解らないで、例えばお父さんが散歩に連れて行っても解決しないし。

そのへんが分かるっていうのが一番ですね！

変わりましたね！まず、元々子ども好きなんで育児楽しいですけど、気持ちが分かってコミュニケーションが取れるから、めっちゃ楽しくなりましたね！

広がりましたね！うちの子だったら、例えば鳥が鳴いていたらこういうサインをするんですよ（手でサインを見せる）

はい、サインするんです！散歩とか連れて行った時に大人は見てないけど子どもがこう（サインを）やっていたら、「あれい？どっか鳥いんの？」って言って…

子ども側から発信できるっていうか。大体こっちから話しかけるでしょ？子どもから「鳥いるよ！」って教えてくれて「あ！いた！！」って。楽しいですね！

そうですね！　…すっごい良くまとめてくれましたね〜(笑)

それを俺がまとめろっていうね(笑)

これはねぇ〜…子どもの思っていること全部が分かるわけじゃないっていう…。（ベビーサインは）万能だって思っている方って多いと思うんですけど。
あと、やっぱり、1歳を過ぎてくると結構頭良くなってくると思うんですよ。サインで嘘をつくっていうね…

例えば（うちの子は）『おしまい』っていうサインを覚えたんですけど、嫌いな食べ物だと『おしまい』ってやるんですよ

「おなかいっぱい」みたいなフリをするんですよ。だから、（子どもが）出すサインが全て正解だと思って受け取らない方がいいんです。

それでも、こっちは食べてほしいんで。嘘ついてお腹いっぱいのフリをするんですけど、「嘘でしょ？」って。（子どものサインを）信用して与えないと…

はい。痩せていっちゃうしね(笑)

そうそう。例えば、『もっと』っていうサインがすごく便利なんですけれども…。嫁が料理とか洗濯とかしている間に「離乳食あげておいて」って言われても、まず、どのくらいの量をあげたらいいかわからなかったんです。

ただ『もっと』ってやってくれたら、「もっと食べたいんだ！」っていうのがわかるじゃないですか。

絵本読んでいる時でも『もっと』ってやるんです。でも、「もっと読んでほしいんだ」っていうのもエンドレスにやってくる(笑)それが大変です(笑)

そうですね。

そうですね。ただ、『おしまい』っていうのを教えておくと、「もうおしまいだよ〜」って言える。

子どもに伝わりますからね。

大体始める時期は両手が空いて腰が据わるようになった6〜8か月くらいから。個人差はありますが。

その頃から始められるんですけど…でも、教えても、1歳まで出ない子が多いんですよね。

そう。サインが。そこでイラついちゃってっていう人が多いと思うんですけど

はい。

そうですね。だから、心構えとしては、（サインが）出なかったら1回止めちゃうのもいいと思います。親がイライラする短気な人だったら。

それだったら（1回止めて）、1歳前後から始める方がいいと思います。

心構えとしては『教える』っていう感覚はあまり良くないと思います。

もう勉強始めてるカンジじゃないですか？習い事。

だから「これがおっぱいのサインだよ」っていう教え方はしない方がいいと思います。それだと（サインが）出ないと思います。

…はい。普通に話しかけるじゃないですか、「おっぱい飲みたい」とか「もっと食べたい」とか。しゃべり言葉の中にジェスチャーを加える方がいいと思います。勉強っていう感覚にするとと、（子どもも）イヤになっちゃうと思うんですよ。そんな感じで、うちの子は（サインが）出てきましたね。勉強するっていう感覚はないですね。

ベビーサイン教室に通っていて、「あれ？全然成果が出ない…」って思ったりすることもあるかと思います。

はい。あの子は8か月で（サインが）出ているのに、うちの子は8か月で（サインが）出てないとか。比べると思うんですけど。そこは気にしなくていいと思います。 うちは6か月から通って、11か月になるまでの5か月は（サインが）出なくて。嫁が通ってたんですけど、教室に。「バカなのかな？」と思って（苦笑）

そのくらい、思っちゃったんですよ。ホントに子どもって個人差があるじゃないですか！

個人差でうちの子はこのくらいなんだなぁという位でいいと思うんですよ！

楽しく話しかけるっていうことですね。大人に話しかけているのと一緒だと思います。ジェスチャーがある人の方が、話をしていて楽しいし、面白いじゃないですか！

そのくらいの感覚で、「子どもにも楽しいだろうなぁ」と思いながら語りかけていたら、いいんじゃないですかね。

はい。