ママニティ大百科

おむつなし育児のはなし
1.おむつなし育児は当たり前だった!?
「おむつなし育児」という言葉をはじめて聞くと、「え〜、赤ちゃんにおむつをつけないなんて!?」とびっくりするかもしれません。

ちょっと衝撃的なネーミングなので誤解を招きやすいのですが、「おむつを一切使わない育児」ではありません。

わかりやすく言うと、「おむつの中でおしっこやうんちをすることを習慣づけない育児」です。

何かとても新しい育児のように思うかもしれませんが、とんでもない。昔は日本でも当たり前のようにおむつなし育児をしていたし、今でも途上国の田舎では自然な光景なんです。

おむつなし育児が世界各地に広まるきっかけとなった1冊の本があります。『THE DIAPER-FREE BABY』、邦題は『おむつなし育児』。その著書クリスティン・グロスローさんは、留学先の日本で、はじめておむつなし育児に出会ったと書いています。

1990年代の終わりごろ、岐阜県のホームステイ先でおばあちゃんが洗面器をおまるがわりにして、3ヵ月の赤ちゃんにおしっこをさせているのを目撃したそうです。

国内でおむつなし育児を実践しているお母さんたちからは、「自分も幼い頃、お母さんからそうやって育てられた」とか「母から『赤ちゃんの首が座ったら、便器に向かって前向きに抱っこすると、おしっこをするよ。おむつかぶれの心配もないし、おむつも早く取れるからいいよ』と勧められた」という話を聞くことがあります。

ほんのひと昔前まで、日本でもおむつなし育児をやっていたのですね。でも、それがあまりにも当たり前のことだったので、知識として伝わっていかなかった。

便利な紙おむつも出てきて、専門家がトイレトレーニングを早い段階でしてはダメと言うようになって、日本のおむつなし育児は立ち消えてしまったようです。

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