ママニティ大百科

布おむつのはなし
(1)昔はみんな布おむつだった!

「布おむつ」と聞くと、どんなイメージを思い浮かべますか?大変そう?めんどくさそう?それとも、布のおむつで赤ちゃんを育てるなんて考えたこともなかった?

紙のおむつが主流になっている今、ママにとってはちょっとハードルの高い存在かもしれません。でもほんの30年ほど前までは、「紙おむつ」はまだ少数派だったのです。1979年生まれの私も、布のおむつだけで育ちました。

昔は、赤ちゃんを産んだ誰もが、布おむつを使って育児をしていた・・・・。私の祖母の時代には、妊婦が大きなお腹を抱えながら、着古した浴衣でおむつを縫う姿が当たり前のようにあったり、娘の嫁入り道具のひとつとして持たせたる親もいたそうです。

昔ながらの自然な生活に興味があった私は、第1子を妊娠中に、祖母や母からそんな話を聞き、「それなら私にもできるかも!!」と思い立ちました。

学生時代から布ナプキンを愛用していて、その心地よさを実感していたこともあって、赤ちゃんだって、紙よりもふんわり柔らかい布の方がうれしいはず、と思ったのです。

紙おむつや紙ナプキンは、吸収力に優れていますが、肌に触れる表面の部分も中に入ってる吸収材も、主に石油を主原料とする素材でできています。プラスチックと同じで、決して肌に優しいものではありません。実際、私も紙ナプキンを使っていたときは、かぶれや不快感を感じることもありました。ところが布ナプキンにしたとたん、快適に生理期間を過ごすことができたのです。

布おむつで昔ながらの育児をする、と決めてからは、母や先輩ママたちにアドバイスをもらったり、他の育児ママたちと情報交換したり、試行錯誤をしながら、なんとか布のみで2人の子どもたちを育てています。

自分の体調の悪いときなど、汚れたおむつを洗濯しながら、「大変だなぁ」と思うこともあります。でも手間をかけた分だけ、育児をしている実感を味わえたり、赤ちゃんと気持ちが通じ合う喜びを感じることもできました。

私のように「完全布おむつ派」でなくたってOK。私の周りには、状況に合わせて布にしたり紙にしたり、ゆったりと布おむつ育児を楽しんでいるママもたくさんいます。無理のない範囲でチャレンジして、ぜひその魅力を赤ちゃんと一緒に体験してみて下さい。
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