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2011年1月31日
ポカポカ葛湯で冬を乗り切ろう


大さじ1杯の葛粉にコップ1杯の水。小鍋に入れてよ〜くかき混ぜながら、弱火で温めていくと、あら不思議。白くにごった液体がとろりとした葛湯に変身。

仕上げにお砂糖やハチミツで甘く味つけし、しょうがや柚子の皮をきざんでトッピング。フーフーしながら飲めば、うっすら汗をかくほど体がポカポカに・・・。

葛湯なんておばあちゃんみたい・・・なんて思うなかれ。血行をよくし体を自然に温めてくれる葛湯は、風邪予防として昔から愛されてきた冬のパワードリンク。葛粉は消化がよく胃腸にもやさしいので、おなかをこわしたときや、赤ちゃんの離乳食にもぴったりの食材なんです。

葛は紫色の美しい花を咲かせる秋の七草のひとつ。ツル性の植物で、野山を覆いつくすほどの強い繁殖力を持ちます。

葛粉が採れるのは根っこの部分。掘り出した根を叩いて細かく砕き、水にさらしたり乾燥させたり・・・と気の遠くなるような作業の末やっと完成します。しかも、根っこ1kgから取れる葛粉はわずか100g程度、というレア食材!!

そんな理由から、市販の葛粉の多くは片栗粉などジャガイモのでんぷんなどが混じっていることがほとんど。でもポカポカ効果を期待するなら、やっぱり葛100%がおすすめ。自然食品店などでぜひ探してみて。ちなみに奈良の吉野の本葛が最高級品といわれています。

子どもの離乳食に取り入れるときは、片栗粉やコーンスターチの代わりにとろみづけとして使ってみて。とろみをつけたいもの(水気のあるもの)に、葛粉を少量加えてかきまぜ、ラップをかけずに10〜20秒ほど加熱するだけでOK。あまり加熱し過ぎるとゼリー状になってしまうので注意を。

また、葛湯を作り、すりおろしたりんごを加えて冷すと、おいしい葛ゼリーの完成。子どもと一緒に葛の魅力をいろいろ体験してみて。



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