インフルエンザ重症化、こんな症状に注意!

子どもがインフルエンザにかかった場合、一番気をつけなくてはならないのは、中耳炎や熱性けいれん、肺炎、気管支炎、脳炎(インフルエンザ脳症)などの合併症です。

中でもインフルエンザ脳症は、1歳から5歳頃の子どもの発症率が高く、日本では毎年100人ほどの乳幼児が死亡する深刻な合併症です。脳炎は、インフルエンザの症状 (発熱や倦怠感など)が出るのとほぼ同時か、翌日までに発症することが多いので、一見、インフルエンザの合併症だとわからないことがあります。

インフルエンザ流行期に、急な高熱と同時にひきつけ(痙攣)を繰り返したり、意識が朦朧としているときなどは、一刻も早く受診してください。

下記のような症状があるときは、一刻を争う事態と考えて受診してください。

症状

・水分が取れない
・飲食後すぐに吐いてしまう
・呼吸が苦しそう
・顔色が悪い
・何度も痙攣(けいれん)したり、痙攣が10分以上続く
・意識が朦朧としている
・叫んだり暴れたりおかしな言動が見られる

夜間休日などでかかりつけ医と連絡が取れない場合は、地域の救急病院や夜間休日診療所を受診します。意識がないなど深刻な症状の場合は、救急車を呼びましょう。

(2012年11月から掲載、2013年11月改訂)