ミルク追加は1ヵ月健診で判断

出産後、初産だと5~6日、経産婦だと4~5日目ほどで退院です。

病院では助産師や看護師から授乳アドバイスをしてもらえますが、退院後は自分1人で授乳をするわけですから「本当にちゃんと出ているのかな?」「間隔があかないから足りてないのかも…」と、不安になってしまうものです。

また、せっかくママが母乳育児をがんばっているのに、おばあちゃんたちから「足りていないんじゃないの」「母乳よりミルクのほうが…」と言われて悩んでしまうのも、よくあるパターン。

でも、赤ちゃんが機嫌よくおっぱいを飲んでいれば、ほとんど心配いりません。オシッコが1日に4、5回たっぷり出ていれば、おっぱいが足りている目安になります。

ここで不安になってすぐにミルクを足してしまうと、授乳リズムが乱れて、せっかく出ていたおっぱいが出なくなってしまう。そういうケースが多いのです。

赤ちゃん用の体重計も、家で使う必要はないでしょう(医師や助産師から指示されている場合は使ってくださいね)。

赤ちゃんの飲む量や、体重の増え方は、日によって多少ばらつきがあります。体重計で授乳のたびにはかっていて「あれ、ちょっと少ない」ということが続くと、ついミルクを足してしまうのですが、たいてい、そのときたまたま少なかっただけ。

生後4週間の新生児健診で、赤ちゃんの体重を測り、成長具合を確認します。この1ヵ月健診が、ミルクを足すかどうかの一つのヤマになります。でも、それまで待てず、自己判断でミルクを足してしまうママが多いようです。

本当は、生後2週間頃に赤ちゃんの体重をみてもらえるシステムがあるといいのですが…そういう取り組みはなかなか進んでいませんね。

母乳外来がある病院や助産院では、おっぱい指導をしてくれますので、妊娠中からそういったネットワークを探しておくといいかもしれません。

(2010年8月から掲載)