いいおっぱいのための食生活は…

授乳中は、ママが食事から摂ったビタミン類が、母乳に出てきます。だから、バランスのいい食生活はとても大事。

でも、授乳中の食事について、日赤ではあまり厳しく言っていません。「あれもダメ、これもダメ」と制約すると、ママのストレスになってしまいます。たまに脂や糖分を多めに摂ったからといって、母乳中の脂質や糖質がすぐに変わることはありません。

ご飯などの主食に、野菜などの副菜、肉・魚・卵などの主菜、乳製品、果物を組み合わせた、バランスのいい食事を心掛ければ十分です。

どうしてもケーキが食べたい!と思ったら、ときには楽しんだって大丈夫。そのあとの食事で、脂質・糖質を控えるようにして、全体でバランスをとりましょう。

また、授乳中にダイエットは厳禁! 1日1,800kcal以下の食事になると、母乳中にカルシウムや亜鉛などの栄養素が不足してきて、1,500kcal以下になると母乳の分泌量が減ってきてしまうんです。授乳中のママは、妊娠前よりも450kcal多く摂取するのが目安。

食事は楽しむための時間。「おっぱいのための食事」というより、家族みんなが健康でいるための、栄養バランスのいい食事と考えるといいですね。

(2010年8月から掲載)