虫歯を防ぐ6つの生活習慣

今日から生活を見直して、虫歯予防につなげましょう!

おやつは1日1回!

口の中は、普段は中性に保たれています。糖分の多いものを食べると一気に酸性になり、1~2時間ほどかけて、再び中性にもどります。歯の表面が酸性のときは歯のミネラル成分が溶け出して、中性のときは唾液の働きで歯が修復されます。

一日に何度もおやつや甘い飲み物をとっていると、口の中はずっと酸性なので、虫歯になりやすくなってしまうのです。だから、おやつは1日1回、時間を決めて与えましょう。

甘いものは控えめに

ダラダラとお菓子を食べていると、糖分や食べかすが長時間口の中にあるので、虫歯になりやすい環境です。特に、チョコレートやキャラメル、クッキー、ケーキ、ドライフルーツ、キャンディーやチューブ入りアイスなどは、食べかすが歯に残りやすかったり、長時間口にしていることが多いので、気をつけて。

本来、子どものおやつは、甘いものという意味ではありません。3食では足りない栄養を補うものです。小さなおにぎりや、さつまいも、フルーツ、野菜スティックなどが理想的。また、3~4歳を過ぎてしっかり噛めるようになった子は、煮干しやスルメ、おやつ昆布などもいいですね。よく噛んで食べるので唾液の分泌を促します。

イオン飲料は飲み過ぎ注意!

糖分がたくさん含まれたジュースや乳酸飲料は、できるだけ控えたいもの。最近、虫歯の原因として特に問題になっているのが、乳幼児用イオン飲料です。

乳幼児用イオン飲料には、適度な塩分(電解質)や糖分が含まれているので、高熱が出ているときや、嘔吐・下痢がひどいとき、汗を大量にかいたときの水分補給にはぴったり。でも、普段づかいで飲むには、糖分が多すぎるのです。

特に、哺乳瓶は少しずつ飲むので、糖分が口の中に長く留まります。また、飲料そのものが酸性です。哺乳瓶でジュースやイオン飲料を頻繁に飲んでいる子は、上の前歯がすぐに虫歯になります。

水分補給には、できるだけ水やお茶を飲ませましょう。食後に飲むと、歯についた食べカスを落とす効果も期待できます。

しっかり噛んで唾液を増やす

唾液には口の中に残った食べかすを洗い流し、溶けた歯を修復する働きがあります。歯は唾液によって守られているのです。

食べ物をよく噛むと、耳の下や顎の下、舌の裏にある唾液腺が刺激されて、唾液の分泌が増えます。普段は1分間に0.2~0.3mlの唾液が分泌されていますが、よく噛むことで1~2mlに増加! 5倍から10倍の量になるんです。

しっかり噛んで食べることが、虫歯予防につながります。

1日1回仕上げ磨きを

歯の健康のためには「食べたらすぐ磨く」が基本です。でも、育児をしていると、なかなか難しいこともあるでしょう。

虫歯は、眠って唾液の分泌が減少する夜の間に進行しやすいもの。1日1回、夜寝る前にきちんと磨けていれば、虫歯のリスクはかなり低くなります。

歯医者で定期健診を受けよう!

多くの自治体では1歳半健診や3歳児健診で、歯の健診を実施しています。またほとんどの保育園や幼稚園では、定期的に歯科健診が行われています。

でも、乳歯は虫歯になりやすく、数ヵ月であっという間に根のほうまで進行してしまいますから、年に1回程度の健診ではじゅうぶんではありません。かかりつけの歯科医を決めて、年に2回くらいチェックしてもらうと安心です。

ママではわからないような初期の虫歯を見つけてもらえますし、噛み合わせのチェックやフッ素の塗布、歯磨き指導や食事指導も受けられます。

(2008年12月から掲載)

「子どもの歯のはなし」の記事一覧

  1. 歯の役割
  2. 図解!乳歯のしくみ
  3. 子どもの歯の発達
  4. 虫歯ができるメカニズム
  5. 年齢別・歯のケア方法
  6. 仕上げ磨きのテクニック
  7. 子どもの歯なんでもQ&A

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