期間や量でわかる健康状態

出血が続く日数を数えてみましょう。月経持続期間が3日以上7日以内なら正常です。それよりも長かったり、短かったりする場合は、トラブルのサイン。

また、出血量もチェックしてみてください。出血量は個人差が大きく、多いのか少ないのかを判断するのは難しいので、あくまで一つの目安ですが、「レバー状の血のかたまりがよく出る」「ナプキンが1時間ももたない」「月経中に貧血になりやすい」場合は、出血量が多いサインです。

また、「2日目でも1日中ナプキンを替える必要がないほど」なら、量が少なすぎると考えていいでしょう。

月経が短い、出血が少なすぎる

月経が2日以内でおわるのを「過短月経(かたんげっけい)」、出血が少なすぎるのを「過少月経(かしょうげっけい)」といいます。

これらは、ホルモン分泌に何らかの問題があって、無排卵になっているケースが多いです。

また、子宮や卵巣に疾患がある場合もあります。もともと子宮の発育が悪い「子宮発育不全」や、子宮内膜の内壁と後壁がくっついている「子宮腔癒着症(アッシャーマン症候群)」などは、過少月経の原因になります。

月経が長い、出血が多すぎる

月経が8日以上続くのが「過長月経(かちょうげっけい)」、出血が多すぎるのを「過多月経(かたげっけい)」とよびます。

「子宮筋腫」や「腺筋症」、「子宮内膜症」、「内膜ポリープ」、「子宮内膜増殖症」などが考えられます。ホルモンの不調で、無排卵になっていることもあります。また、10代の若い女性でホルモン分泌がまだ整っていないと、月経が重くなることがあります。

血の色や状態は…?

月経の出血は、子宮内膜が?がれて溶けたものです。内膜の剥がれ方、溶け方は人によって異なります。たとえば、少しずつ剥がれて4日間出血が続く人もいれば、一度にボロッと剥がれて1~2日目に多く出血し3日目にはほとんどなくなる人もいます。

血の様子も、「鮮やかな赤色」「黒っぽい色」「サラサラした血液」「粘液の高い血液」など、色や状態が変化することもありますが、これは子宮内の酵素のはたらき方が関係していて、個人差によるものなので心配いりません。

(2011年2月から掲載)