しつけのNGポイント
「子どもを立派に育てたい」という思いが強いからこそ、子どもが言うことをきいてくれないと悩んでしまうもの。
でも、これまでやっていたことを振り返って考えると、ちょっと間違っていたのかも…なんてことがあるかもしれません。しつけのNGポイントをチェックしてみましょう!
一方的に指示する
親がやめてほしいと思っていても、わざと「や~だよ!」と、言うことをきかないこと、ありませんか?
ふだんの生活で、親が子どもに指示することが多いと、子どもは自分のやりたいことをさせてもらえず、不満がたまっています。そういう気持ちを、親が困るときにわざと出してくるんです。
しつけは、子どもと親の信頼関係がベースになくてはなりません。ママの気持ちばかりで事を進めるのではなく、子どもの気持ちに耳を傾け、まずは子どものやりたいことを満たしてあげるようにしましょう。
そうすれば、ママの言うことをきいてほしいときに、すんなり子どもは聞き入れてくれますよ。
子どもを支配する
しつけの本来の意味は、親と子どものそれぞれの領域で、心地よく暮らすということ。
ところが、「しつけ」の名のもとに親の都合だけで叱ったりすると、親が子どもを支配する格好になり、子どもはそれに服従することになります。
服従することは心地よいことではありませんよね。子どもを支配すると、いつかどこかでその反動が来ます。
親の支配から逃れるために、親が一番困る場面でやってはいけないことをします。
そこでも出せない子どもは、親の見ていないところでやりたい放題やってしまうことに。こうなると、しつけの意味がまったくなくなってしまいます。
ムリ強いをする
子どもの食事に、手づかみは汚いからとスプーンを持たせていませんか?
1歳は「手づかみ食べ」の時期。こぼしたり、汚したりしてもいいから、手づかみで食べることがとても大事なことで、この経験を通して、食べ物の固さ、ツルツル、ベタベタといった性質を頭にインプットしていくのです。
こうして、食べ物と手と口との動作、ひと口の量、食べ物の物性に合わせた食べ方を学ぶことによって、スプーンを持つようになった時期に、こぼさず、上手に食べられるようになります。
子どもの体・能力の発達と、本人の心の準備が整うのを待ってあげましょう。
言葉で言うだけ
やさしい子になってほしい、親なら誰でもそう思いますね。けれど、「お友だちにやさしくね」と言っても、子どもにはなかなか伝わりません。
大人から愛情をもって受け止められ、やさしく接してもらう経験がもとになって、お友だちに対しての思いやりややさしさが育っていきます。
子どもにとって、思いやりとかやさしさは、自分が満たされた気持ちのおすそ分けなんですね。自分自身が受け止められていなければ、自分の幸せを他の人におすそ分けする余裕なんてないものです。
まず、子どもの心を満たしているか、そして親も気持ちよくすごせているか、ふだんの生活で振り返ってみましょう。
カンペキな親になろうとしている
子どもに辛く当たりすぎて、子どもの心を傷つけてしまったのではないか、と不安になることってありますよね。
感情的に怒っても、あとで冷静になったときに「ごめんね。お母さん、あのときイライラして」と、ひとこと言えばいいんです。
子どもはとても柔軟性があるので、ママの気持ちを受け止めてくれますよ。子どものやさしさに触れて、親の心がほんわかと温かくなり、余裕ができることもあります。
親だからと気負わずに、自分が間違ってしまったときはそれを認めて、子どもと一緒に成長していきましょう。