超音波写真館：妊娠初期8～11週

妊娠初期 8週：手足がはえてきたよ！

ちっちゃな手足を発見！もう胎芽ではなく胎児と呼ばれます。ヘソの緒も発見。子宮には胎盤の元となる、絨網（じゅうもう）組織が発達し、胎児ちゃんとの共同作業の準備が進んでます。

胎嚢（たいのう）の中で、胎児ちゃんの背中側に沿って見える白いものが、羊膜（ようまく）。赤ちゃんはこの薄い産着のような膜に包まれています。

この時期の胎児ちゃんの大きさには個体差が少ないので、頭殿長（とうでんちょう／CRL）といって、頭のてっぺんからおしりまでの座高を測って、妊娠週数と出産予定日を算出します。

写真で、＋と＋で示されたところは「ここから、ここまでを測るよ」という意味。写真の胎児ちゃんの頭殿長は24・4mm。妊娠週数は9週と4日。この妊娠週数の誤差は約2日間ということです。胎児ちゃんの周りの黒く映っているのは羊水。羊水のなかで、もうパタパタと体を動かしています。

手足がくっきり、へその緒も見えました。頭は体全体の3分の1くらいを占めていますが、胴との区別がしっかりついてきています。まだ、胎芽時代にあった水かきが少し残っているけれど、手には指ももうあるんですよ！

胎児ちゃんは羊水を飲んでときどきおしっこをするなど、腎臓の試運転もじょじょに開始。

胎児ちゃんのお腹あたりに白く写っているものがへその緒。羊水はかなりふえてきました。

頭殿長（とうでんちょう／CRL）、つまり座高が5～6cmくらいの胎児ちゃんは、羊水のなかでよく動いています。

ときどき歩くような動作をするのは、原始歩行といって、胎児ちゃんの神経が発達してきた証拠。

11週の終わりには、性殖器もできあがるんですって！でも、男の子か女の子かの判定はもう少しまちましょう。

（2006年9月から掲載）