接種前後に気をつけたいポイント

接種前

予防接種は、かかりつけの小児科で行うことをお勧めします。子どもの体質や過去の病気をよく把握している医療機関のほうが安心です。

病院で接種するワクチンは、予約が必要な医療機関がほとんどです。かかりつけ医に接種スケジュールを相談した上で、予約をいれるといいでしょう。

予約の際は、前回受けた接種からじゅうぶん間隔があいているか確認を。不活化ワクチンの場合は1週間以上、生ワクチンの場合は4週間以上の間隔をあけることになっています。

また不活化でも同じ種類のワクチンは3-4週間以上あけなければいけないものもあります。

接種当日に発熱や体調不良があると、予防接種が受けられない場合もあります。接種の1週間ほど前から、あまり無理をさせないように気をつけて、子どもの体調を整えるといいでしょう。

接種当日

事前に市区町村から「予診票」や「接種券」が配布されている場合は持参しましょう。母子健康手帳と診察券、そして念のため保険証も忘れずに。

37.5度以上の発熱がある場合は、予防接種できません。また、高熱がなくても、鼻水やせきの症状がひどくて苦しそうなときや嘔吐・下痢の症状がある場合は、予防接種を延期して治療を優先する場合もあります。

接種後

ワクチンに対する重いアレルギー反応(アナフィラキシー)は、接種後30分以内に起こります。この間、できれば医療機関で待機を。もしそれができない場合は、緊急時の対処法や緊急連絡先を訪ねておきましょう。

接種後30分を過ぎれば、重いアレルギー反応が起こる心配はありません。保育園・幼稚園への登園や、入浴、食事等の日常生活は、普段通りで大丈夫です。

不活化ワクチンは接種後1週間、生ワクチンは接種後3~4ヵ月頃まで、何らかの反応が出る可能性があります。いつも通りの生活で構いませんが、子どもの体調には引き続き気を配りましょう。

今回の接種が母子健康手帳に記録されているか確認しましょう。また、次回の接種スケジュールを医師に相談しておきましょう。次回予約までしておくと、スムーズです。

(2012年5月から掲載)

「ワクチン&予防接種ガイド」の記事一覧

  1. 重い感染症や後遺症から子どもを守る「予防接種」
  2. 予防接種を行う3つの理由
  3. 生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイドのちがい
  4. 定期接種と任意接種のちがい
  5. 予防接種を受けないとどうなる?
  6. こんなときは接種前に医師に相談を
  7. 接種を中止する3つのケース
  8. 代表的な副反応とその対処法
  9. 副反応の補償制度ってどんなもの?
  10. 「同時接種」の安全性は?
  11. 小児科学会推奨!接種スケジュール
  12. ヒブワクチン(Hib)/定期接種
  13. 小児用肺炎球菌ワクチン(PCV13)/定期接種
  14. BCGワクチン/定期接種
  15. [旧]三種混合ワクチン(DPT)/定期接種
  16. [新]四種混合ワクチン(DPT-IPV)/定期接種
  17. [旧]不活化ポリオワクチン(IPV)/定期接種
  18. 麻疹・風疹混合ワクチン(MR)/定期接種
  19. 日本脳炎ワクチン/定期接種
  20. ロタウイルスワクチン(1価)/任意接種
  21. ロタウイルスワクチン(5価)/任意接種
  22. B型肝炎ワクチン/任意接種
  23. 水痘ワクチン/任意接種
  24. おたふくかぜワクチン/任意接種
  25. インフルエンザワクチン/任意接種

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