日本脳炎ワクチン/定期接種
予防する病気
日本脳炎
日本脳炎ウイルスを保有しているブタの血を吸った蚊から、人間に感染。脳炎症が起き、高熱や頭痛、めまいなどが数日間続いたあと、光に過敏になる、首が硬直する、麻痺などの意識障害や神経障害に発展。発症者の20~40%が死亡、45~70%に後遺症が残る。1992年以降の発症者は1年間に10人以下。
ワクチンの種類
不活化ワクチン
接種方法
皮下注射
理想の接種期間
第1期は、3歳の間に、1~4週間隔で2回。4歳で1回。計3回接種。ただし、ブタのウイルス保有率が高い地域では早めの接種が勧められている。
定期接種の対象期間
第1期
生後6ヵ月~7歳6ヵ月までに2回
第2期
9歳以上、13歳未満で1回
一般的な副反応
- 発熱(約21%)、接種部の紅斑(約16%)、咳(約8%)、接種部の腫れ(約7%)、発疹(約5%)(ほとんどは接種後3日以内に現れる)
重大な副反応
- アナフィラキシー(0.1%未満)、急性血小板減少性紫斑病(頻度不明)、脳症(頻度不明)、熱性けいれん(0.1%未満)。
- 接種後数日から2週間ほどで、発熱、頭痛、けいれん、運動障害、意識障害などのアレルギー性の疾患「急性散在性脳脊髄炎(ADEM)」を発症することがある。頻度不明だが、極めてまれ。
注意
- 接種後に、種類の違うワクチンを接種する時は、6日以上の期間をあける。
ワクチンの製造メーカー
阪大微生物病研究会、化学及血清療法研究所
(2012年5月から掲載)