ロタウイルスワクチン(1価)/任意接種
商品名
ロタリックス
予防する病気
ロタウイルスによる胃腸炎
例年冬に流行する乳幼児のロタウイルス胃腸炎(白色便性下痢症、仮性小児コレラ)を予防。ほとんどの子どもが一度は経験する病気だが、感染者の10%は脱水やけいれんを起こして入院する。ごくまれに、脳炎、髄膜炎、ギラン・バレー症候群(手足のしびれ)などを合併して、死亡したり後遺症が残ることも。
このワクチンは1つの型のウイルスだけで作られているが、5つの型に対する予防効果があり、国内臨床試験では重症ロタウイルス胃腸炎を92%防ぐ効果が認められている。
ワクチンの種類
生ワクチン
接種方法
経口接種
理想の接種期間
生後6週から、4週以上の間隔をあけて2回接種。1回目は、8週~15週未満を推奨。
対象年齢
生後6週~生後24週
一般的な副反応
- 易刺激性(約7%)、下痢(3.5%)、咳・鼻水(3.3%)
重大な副反応
このワクチンが開発される前に使用されていた旧ワクチンでは、腸重積の発症が増えた。現在のワクチンではこのような副反応は報告されていないが、念のため注意する。
注意
- 接種後約10日間、ウイルスが便から排出されるので、おむつ替えのあとは手を洗うこと。
- 接種後、腹痛や嘔吐、血便、腹部の膨らみ、高熱などの症状がみられるときは、腸重積症を疑ってすぐに受診する。
- ロタウイルスワクチン接種後に他のワクチンを接種する場合は、4週以上の間隔をあける。
- 三種混合ワクチン、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン等との同時接種が推奨されている。
ワクチンの製造メーカー
グラクソ・スミス・クライン社
(2012年9月から掲載)