水痘ワクチン/任意接種
※2014年秋頃から、定期接種に移行予定
予防する病気
水ぼうそう(水痘・すいとう)
水痘帯状疱疹ウイルスは非常に感染力が強く、同じ室内にいただけで空気感染する。他に飛まつ感染、接触感染。約2週間の潜伏期間ののち、発熱とともに、強いかゆみを伴う水ぶくれ状の発疹が全身に広がる。脳炎や肺炎の合併症があり、年に15人が死亡。特に1歳前の乳児や、成人、アトピー性皮膚炎患者が発症すると重症化しやすい。
完治後もウイルスが体内にひそみ、疲労や加齢で免疫が落ちたときに「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」を発症。激しい痛みとともに、顔面麻痺や聴覚以上、失明など重い後遺症を残すことがある。
ワクチンの種類
生ワクチン
接種方法
皮下接種
理想の接種期間
1歳以降に、1回接種。また、小児科学会は、1回目から3ヵ月以上あけて、2歳未満に2回目接種を推奨。
対象年齢
1歳以降。
一般的な副反応
- 接種部に、まれに赤み、腫れ、しこり等があらわれることがある。(0.1%未満)
- 接種直後から翌日に、発疹、蕁麻疹、紅斑、かゆみ、発熱など。(0.1%未満)
- 接種後1~3週頃、発熱、発疹がみられる場合があるが数日で治る。(5%未満)
- 免疫が低下している白血病患者などに接種すると、接種後14~30日に発熱とともに水疱が現れることがある。
重大な副反応
アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫、顔面浮腫、咽頭浮腫など)、急性血小板減少性紫斑病(100万人に1人)。
注意
- 水痘ワクチン接種後に、ちがう種類のワクチンを接種するときは、4週間以上の間隔をあける。
- ワクチンを接種しても約20%は水痘を発症するとの報告があるが、多くは発疹50個以下の軽症で済む。
ワクチンの製造メーカー
阪大微生物病研究会
(2012年9月から掲載、2013年4月改訂)