インフルエンザワクチン/任意接種
予防する病気
インフルエンザ
飛まつ感染によって、毎年冬に流行する。のどの痛み、鼻汁、咳とともに、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が突然現れる。急性脳症や肺炎を合併するケースも。特に老人や乳幼児、妊婦、慢性疾患患者は重症化しやすい。合併症を含めると、毎年100人~1万人が死亡(年によって変動)。
ワクチンの種類
不活化ワクチン
接種方法
皮下接種
理想の接種期間
流行期前の10~11月頃。
- 生後6ヵ月~13歳未満の子どもは、(2週~)4週間の間隔をおいて2回接種。
- 13歳以上は1回、またはおよそ1~4週間の間隔をおいて2回接種。
対象年齢
生後6ヵ月以降。
一般的な副反応
- 接種部に、赤み、腫れ、しこり、熱感、疼痛、しびれが現れることがあるが、2~3日中に消失する。
- 接種直後から数日中に、発疹、蕁麻疹、湿疹、紅斑、かゆみなど。
- 発熱、悪寒、頭痛、倦怠感、筋肉痛、めまい、リンパ節腫脹、嘔吐、腹痛、下痢、食欲減退などがみられることがあるが、2~3日中に消失。
- 顔面神経麻痺やぶどう膜炎があらわれることがある。
重大な副反応
アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫など)(0.1%未満)、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)(けいれん、頭痛、運動・意識障害など)(0.1%未満)、ギラン・バレー症候群(弛緩性麻痺など)、けいれん、肝機能障害、喘息発作、血小板減少性紫斑病、血管炎、間質性肺炎、脳炎、脊髄炎、皮膚粘膜眼症候群(いずれも頻度不明)
注意
- インフルエンザワクチン接種後に、ちがう種類のワクチンを接種するときは、6日以上の間隔をあける。
- 卵のアレルギーが強い場合は、皮内テストをして接種の可否を判断する。
ワクチンの製造メーカー
デンカ生研、北里研究所、化学及血清療法研究所、阪大微生物病研究会
(2012年5月から掲載)