膜性の種類：一絨毛膜一羊膜

一つの胎盤で、一つのお部屋

■…子宮
■…胎盤
■…絨毛膜（じゅうもうまく）
■…羊膜（ようまく）

絨毛膜も一つで、羊膜も一つしかない状態。一卵性の双子ちゃんです。

「絨毛膜の数＝胎盤の数」ですから、二人の赤ちゃんが一つの胎盤を共有しています。どちらか片方の赤ちゃんにばかり栄養がいってしまって、成長に差が出てしまうなどのケースも多くなります。

さらに、羊膜が一つということは、一つの部屋に二人が一緒にいるので、赤ちゃんが成長するにしたがい、お互いのへその緒がからまってしまうことも。

双胎妊娠の中でも、もっとも厳重な管理が必要となります。周産期母子医療センターなどの高度な医療機関に転院し、妊娠初期頃から管理入院するケースも多いでしょう。

（2008年7月から掲載）