妊娠中の過ごし方:二絨毛膜二羊膜の場合

妊娠初期

妊娠2ヵ月(4~7週)頃には、生理が遅れてほとんどのママが妊娠に気付くと思います。

双胎妊娠の場合、最初は二つ胎嚢(たいのう)があったのに、片方が育たなくなって胎盤などに吸収され、単胎妊娠に移行するケースがあります(バニシングツイン)。

お腹の赤ちゃんが、双子ちゃん、三つ子ちゃんと確実に診断されるのは、だいたい3ヵ月(8~11週)頃。

妊娠12週を過ぎると、絨毛膜や羊膜が超音波に映りにくくなり、膜性診断が難しくなるので、医師は早めに確認してリスクの程度を予測します。

多胎妊娠だからといって、ふつうよりつわりがひどいということはありません。でも単胎妊娠のママよりおなかが早く大きくなるため、おなかが張ったり体が疲れやすいということはあるかもしれません。

双子ちゃん妊娠だからといって、慎重になりすぎる必要はないけれど、無理は禁物です。

妊娠中期

赤ちゃんたちがどんどん大きくなる時期です。ママは食べ過ぎには気をつけながら、自分の栄養もバランス良く取るようにしましょう。経過が順調なら、あえて行動を控える必要はありません。

でも、貧血や妊娠性高血圧症候群、糖尿病、切迫早産などを発症するママもいるので、自分の体に耳を傾けて、疲れているときは無理せず体を休めて、何か気がかりなことがあったらすぐに先生に連絡しましょう。

健診のたびに、必ず病院の先生に子宮頸管長を毎回測ってもらい、早産に注意しなければいけません。

場合によっては、そろそろ赤ちゃんたちの成長に差が出はじめることもあります。健診はきちんと受けましょう。

妊娠後期

ママのおなかはもう「臨月?」というくらい大きくなっています。双子ちゃん妊娠の場合、妊娠性高血圧症候群などの合併症や早産を予防・治療するために、後期頃から入院をすることも多くあります。

妊婦健診の検査結果によっては急遽入院!ということもあるので、いつ入院して生まれてもいいように、準備を整えておきましょう。

ふだんと違ったおなかの張りや痛み、出血がないか、つねに気をつけておき、少しでも変化があったらすぐに受診しましょう。

(2008年7月から掲載)