葉酸食品をもりもり食べる

葉酸は野菜やレバー、フルーツなどに含まれるビタミンBの一種で、血液をつくるのに重要な役目を果たします。特に、ママのお腹の中で赤ちゃんの体がつくられる妊娠初期から妊娠3ヵ月頃は、必要不可欠の栄養素。

2000年12月に、厚生労働省は「妊娠する1ヵ月以上前から妊娠3ヵ月までに1日0.4mg(400μg)の葉酸を接種すると、赤ちゃんの『二分脊椎症（にぶせきついしょう）』や『無脳症（むのうしょう）』をはじめとする神経管奇形のうち、約70％を予防する効果がある」と勧告しました。

アメリカやイギリスでは小麦などの食品に葉酸を添加するようになってから、この病気の赤ちゃんは激減。一方、日本はもともと二分脊椎症の発症率は低かったのですが、近年、じわりと増加しています。食生活が欧米化し、野菜の摂取量が減っているのも一因と考えられています。

妊娠を希望している人は、葉酸がたっぷり含まれているほうれん草やブロッコリーなど緑の野菜、大豆などの豆類、レバー、みかんやバナナなどのフルーツを意識して食べましょう。その上で、足りない分はサプリメントで補いましょう。

（2009年3月から掲載）