妊婦の喫煙率が増加している!

私は、日本各地で禁煙の講演をしていますが、一番訴えたいことはとても単純で、「タバコを吸わないでほしい!」ということなんです。

これまで日本は欧米に比べ、女性の喫煙率が低かったのですが、最近は上昇しています。とくに若い人の喫煙が増えている。妊娠する前にタバコを吸っていた女性は約20%、地域によっては45%近くもいるんです。

でも、日本の妊婦さんは禁煙する人がわりと多いんです。妊娠中のタバコはよくないという認識はすごく持っているんですね。それでもやっぱり、最近は喫煙率が上がってきている。

厚生労働省の「乳幼児身体発育調査」によると、妊娠中にタバコを吸っていた人は平成2年に5.6%だったのに、平成12年は10%。約2倍です。実際には、もっと高いと思います。

そして、もうひとつの問題は、妊娠中は禁煙するけれども、出産後にまた逆戻りして吸ってしまうことです。

(2007年5月から掲載)