冷えは子宮&卵巣の大敵!
昔から「冷えは女性の大敵」とよく言われます。おばあちゃんから「足を冷やしちゃダメ」なんて注意されたことがある人もいるかもしれません。実際に、冷えは女性の体、特に卵巣と子宮にダメージを与えます。
卵巣は、卵子を生み出す臓器。卵子を健康に保つためにたくさんの栄養や酸素が必要なので、卵巣の周りにはたくさんの血管が通っています。
ところが、体が冷えると血管が収縮し、全身の血行が悪くなります。卵巣の周りの血流も少なくなるため、卵巣の機能が低下。ホルモンの分泌が乱れがちになり、排卵がうまくいかなくなったり、月経周期が不順になったり、卵巣の老化が促進されることも――。
冷えは、子宮にも大影響。受精卵は子宮の内側にある「子宮内膜」というフカフカのベッドにもぐりこんで着床し、妊娠が成立します。ところが、体が冷えると血流が悪くなるため内膜の状態が悪くなり、着床しづらくなることがあります。「こんなベッドじゃ寝心地悪くてイヤ」というわけですね。
冬だけでなく、夏もクーラー冷えに注意するなど、体を冷やさないように。冷たい食べ物も控えめに。ウォーキングなど適度な運動をして、体を芯からあっためましょう。
(2009年3月から掲載)