タバコをやめる方法

タバコの怖さがわかってくると、やはりタバコはやめなければいけない、と思うでしょう? でも、なかなかやめられない。やめるためには、まず、なぜやめられないかを知ることが大事です。

なぜ自分はタバコを吸うのか? どうしてタバコが欲しくなるのか? それは、ニコチンの血中濃度が下がってくるから。つまり、自分はニコチンという薬物の依存症なのだと知ることです。そうと知れば、そこからどうやって逃れるか、という方法が、見つかると思うのです。

ただ、やみくもにやめるのではなく、なぜガマンできないのか、ガマンできない時にはどうしたらいいのか、というノウハウがあると禁煙の成功率が高くなるのです。

ニコチンの依存には2つのパターンがあります。1つは身体的依存です。体が欲しくてしょうがないという依存で、これは、ニコチンが抜けるのを待つしかありません。

でも、実はニコチンの血中濃度が低くなって「タバコを吸いたい!」と思う気持ちは、長時間続くものではありません。強烈に吸いたくなるけれども、その時が過ぎてしまえば、「別に吸わなくても大丈夫」と思える。その程度の欲求なのです。ですから、吸いたくなったときに、別のことで気を紛らわして、タバコに手をのばさないようにする。それがとても大事なのです。

(2007年5月から掲載)