「小さく産んで大きく育てる」ことが良いことなのか?

昔から、「小さく産んで大きく育てる」といわれるように、日本には、小さく生まれても問題がないという風潮があります。

たしかに小さい赤ちゃんは、おなかから出てくるのがスムーズで、そのほうがお母さんもラクかもしれません。

でも、お母さんの出産をラクにするために、小さい赤ちゃんを産めばいいのでしょうか?

そんなことはありません。お母さんが栄養を充分にとらなければ、たしかに赤ちゃんは小さく生まれます。でも、大きく育つようにと、その小さく生まれた赤ちゃんに、どんどん栄養を与えたらどうなるでしょう?大人だって栄養をとりすぎれば、肥満になったり、糖尿病などの病気が出てくるのです。赤ちゃんだって同じこと。

「小さく生んで大きく育てる」ということを考えなおすときがきています。

(2008年8月から掲載)