小さい赤ちゃんを持つお母さんへ

これまでお話してきたことがきっかけになって、妊娠中の女性がおなかの赤ちゃんのためにちゃんと栄養をとってくれるようになったら、また痩せたい願望やダイエットにとらわれている女性が意識を変えてくれたら、と願っています。食育は妊娠中から、いえ妊娠前から始まっているのです。

小さい赤ちゃんを生んだお母さんは、わが子が将来、成人病になってしまわないか、とても心配だと思います。あなたの赤ちゃんが、成人病発症リスクの可能性が高いかどうかは、一概にはいえません。でも、そのリスクの可能性が少しでもあるならば、早くから発育の状態をチェックして肥満を予防しましょう。それには、正しい生活習慣を子どもの頃から身につけさせることです。

早寝早起きという生活リズム、運動習慣、バランスのとれた充分で必要な量の栄養、肥満とならない生活習慣がなにより大切です。また早期から健康チェックを行うことで、成人病の前兆をいち早く見つけることも。早期発見によって、積極的な予防を行えば、病気を効果的に、未然に阻止することができるのです。

この考え方を知らないで、病気の予備軍、病気になってはじめて生活習慣を見直すことに比べると、はるかに確実な病気の予防となりますし、健康な一生をおくることができます。未来はむしろ明るくなったわけですから、どうぞ心配せず、食育にも積極的に取り組んで、子育てをしていってほしいと思います。

(2008年8月から掲載)