不妊治療は二人で力を合わせて

夫に不妊検査をしてほしいけれど、「どんなふうに切り出したらいいかわからない」と迷っている女性もいるかもしれません。

そのときは、これまでにお話してきた、ご主人が不妊検査を受けるたくさんのメリットを伝えて、すすめてみてください。この特集を読んでもらうのもいいかもしれません。

男性が不妊検査を受けて、悪い結果が出たとき、大きなダメージを受ける方はいますが、不妊症と診断されて落ち込むのは、男性も女性も一緒です。

ただ、男性の場合は、「あなたの精液中には平均的な人の何分の1しか精子がいない」など、結果が具体的な数値で示されるため、よりショックは大きいのかもしれません。決して相手をせめず、「2人で力を合わせて頑張っていこう」と声をかけてください。

夫婦どちらかに、または両方に、不妊の原因があっても、いまは医療が進歩していますから、授かる希望はじゅうぶんにあります。

一番大切なのは、夫婦でお互いの気持ちをよく話し合うことです。たとえば、赤ちゃんを望む気持ちは、比較的女性のほうが大きいもの。不妊治療を続けるうちに、どんどん妊娠に固執してしまって、苦しくなってしまうことがあります。

その気持ちに男性のほうがついていけない…というケースは、よく見受けられます。治療を押し付けたり、強制するのではなく、お互いの気持ちを話し合い、尊重しあって、2人の答えを見つけられるといいと思います。

(2011年5月から掲載)