妊娠検査薬「50IU」と「25IU」のちがい
一般的にドラッグストアや薬局で販売されている妊娠検査薬は妊娠5週から、つまり月経予定日の1週間後から使えます。このタイプは、箱の裏をみると「50IU」と記載されています。
もう一つ、妊娠検査薬には、月経予定日当日から使えるタイプもあります。これは、「25IU」という規格の商品です。
「25IU」を販売しているのは処方箋を受け付けている「調剤薬局」で、その中でも実際に取り扱いがあるのは、一部の薬局に限られています。「25IU」は店頭には並んでいません。薬剤師の購入希望を伝えると、奥から商品を取り出してくれ、使い方の説明を受けて書類にサインをした上で購入します。
月経予定日から使える「25IU」は、メリットとデメリットがあります。月経予定日当日に結果が出るので、一刻も早く知りたい!というときには便利。
でも、とても敏感に反応するように作られているので、実際は妊娠していないのに、他の物質に反応して陽性反応が出てしまうことも多いのです。着床しかけたけど妊娠には至らなかったという、よくある「化学的流産」でも陽性が出やすいので、あとからガッカリ…ということも。
また、月経予定日に陽性が出てすぐに産婦人科を受診しても、まだ超音波検査で赤ちゃんを確認できる時期ではありません。超音波で何もうつらなくて、次の受診までの1~2週間不安な気持ちで過ごすこともあります。
25IUは価格も1回分900円と高いので、50IUのほうが多く使われています。
(2010年10月から掲載)