陽性でも陰性でも、受診が必要!
妊娠検査薬で陽性反応が出たら、精子と卵子が受精したことはほぼ確実です。
でも、妊娠検査薬の陽性反応だけでは、それが「正常な妊娠」であるかどうか、わかりません。
たとえば、本来は子宮内で着床すべき受精卵が卵管などで着床してしまう「子宮外妊娠」でも、陽性反応が出ます。
また、卵子と精子が受精し、着床しかけたけれど剥がれ落ちたり、子宮内膜に吸収されてしまった場合(化学的流産・治療の必要はない)も陽性反応になることがあります。
一方、妊娠検査薬が陰性だったけれど妊娠していた、ということもあります。
たとえば、胞状奇胎などの異常妊娠の場合は、陽性反応が出ないことがあります。
いつもより排卵日が遅れていたために、早すぎる時期に検査してしまって、妊娠しているのに陰性になることもあるでしょう。
さらに、妊娠検査薬は工業製品なので、ごくまれに不良品があり、正しい判定ができない場合もあります。
妊娠検査薬は、あくまで妊娠の可能性を知るための手段のひとつ。陽性反応が出たら、早めに産婦人科を受診して、正常妊娠かどうか検査してもらいましょう。
また陰性でも、「月経がこない」「体調がすぐれない」など気になる症状があるときは、産婦人科を受診しましょう。
(2010年10月から掲載)