ミルク育児の注意点って?
粉ミルクの基本的な成分は「特別用途食品の表示許可基準」という法律で決められています。カロリーも母乳とほぼ同じに設定されています。どのメーカーを選んでも、基本的な心配はありません。
注意したいのはミルクのあげ方です。お母さんのおっぱいは赤ちゃんが一生懸命、舌でしごきながら吸い込まないと出てきませんが、ほ乳瓶の乳首はそれほど力を入れなくてもすんなり飲めてしまうものが多いのです。
うまれたばかりの赤ちゃんは満腹中枢も未熟。たくさん飲んでいても「もうおなかいっぱい」となかなか感じられないために、与えたら与えただけ飲んでしまう、ということも。
ミルクはいくらでもおかわりが作れますし、赤ちゃんもスースーと楽に飲めてしまうので、うっかりしていると飲ませ過ぎて、それが肥満につながることも。
たくさん飲ませて早く大きく育てよう、とはけっして思わないでください。ミルクのパッケージに表示されている量をしっかり守ることが大切です。
最近は、母乳の乳首をまねて、舌や口の筋肉を必要とする少し飲みにくく作られた乳首も販売されています。そんなグッズを取り入れてみるのもいいでしょう。
(2014年9月から掲載)