つわりはベビーからのメッセージ
新しい命を授かった女性の体はさまざまに変化していきます。体が熱っぽくなったり、おっぱいが張ってきたり・・・。中でもつわりは一番最初に起こる大きな変化、そして試練と言えるでしょう。
私は長い間助産師として働いてきました。大学病院や総合病院に勤務したり、青年海外協力隊の一員として、医療設備の乏しいアフリカのマラウイ共和国で赤ちゃんを取り上げたり。帰国後は助産院を立ち上げました。
さまざな場所でたくさんの出産に立ち会う中、妊娠中の女性の体に起こることは、みんな胎児と母体にとって必要なことなのではないか?という思いを強く抱くようになりました。
たとえば、流産になりかけている状態(切迫流産)のとき、つわりがひどい人の方が軽い人より、流産しにくいという傾向があるのです。
そう考えるとつわりも一概に悪いものでなく、「ここにいるよ。ちゃんと生きているよ」「ママ、もっと安静にしていて!」など、赤ちゃんからの大切なメッセージのように思えてならないのです。