名前に使える字は4種類!漢字の読み方や使えない文字に要注意!
戸籍法では、「子の名には、常用平易な文字を用いなければならない」と定められています。使える字は、以下4種類です。
名前に使える字は4種類
・ひらがな
・カタカナ
・常用漢字 1945文字
・人名用漢字 984文字
この中には、漢数字や長音符号(シンディー、ショーンなどの「ー」)、繰り返し記号(美々、みすゞなどの「々」「ゝ」「ゞ」)も含まれます。
「常用漢字」は義務教育で一通り習うことになっている漢字、「人名用漢字」は常用漢字ではないけれど人名に使っていいと法律でさだめられている漢字です。法務省のサイトでチェックできます。
名前に使える漢字は「常用漢字1945字」「人名用漢字984字」のみですが、漢字の読み方については、とくに法律の決まりはありません。
漢字の音読み・訓読みに準じた名前の読みをつけるのが一般的ですが、たとえば、「疾風(しっぷう)」と書いて「はやと」と読ませたり、「海(うみ)」と書いて「マリン」と読ませるなど、「当て字」でもいいのです。(役所によっては判断がわかれ、受理されない場合もあります)
漢字の読み方は自由自在!
また、漢字には、よく知られている「音読み」「訓読み」だけでなく、「名のり」という読み方があります。たとえば「理」という字は、ふつうは「り」と読みますが、名のりでは「あや・おさ・たか・ただし・ただす・とし・のり・まさ・みち・よし」などの読み方ができます。漢字辞典には「名のり」とか「名付け」という欄があって、名前用の読み方が紹介されています。
ただ、あまりに凝りすぎてなかなか読んでもらえない名前だと、子どもが困ることも多くなりますから、気をつけましょう。
また、名前の文字数などもとくに制限は決められていません。
ミドルネームをつける場合には、ミドルネームは名前のほうに含まれます。たとえば、「田中・クリス・優」という場合、戸籍では「クリス優」が名前になります。
名付けに使えない字・記号に注意
名前には使えない文字がいくつかあるので注意しましょう!
- アラビア数字(1、2、3など)、ローマ数字(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲなど)
- アルファベット(a、b、c、A、B、Cなど)
- 記号(★、●、◆など)
- 常用漢字、人名用漢字以外の漢字
(「糞」「屍」「呪」「癌」「姦」「怨」「痔」「妾」、「蔑」、「膿」「腫」「娼」「尻」「嘘」など)