アスペルガー障害とは【発達障害の用語解説】
概要
自閉症の3つの特徴
1.言葉の発達の遅れ
2.コミュニケーションの障害
3.特定・独特の反復的な興味
のうち、1言葉の遅れはみられない場合を「アスペルガー障害」といいます。
言葉は正常に発達しますが、話の仕方が一方的だったり、難しい言葉を使って、年齢にふさわしくない話し方をする子もいます。
ただ、友だちとうまくかかわれないなどの「コミュニケーションの質の障害」と、電車の型番を全部覚えたり、物を並べる遊びにこだわるなど、ふつうとはちょっと違う興味の持ち方をする「独特の反復的な興味」はみられます。
診断のつきやすい年齢
アスペルガーは障害の程度に応じて、小さいうちにはなかなかわからない事もあります。
原因
自閉症と同じく、脳の機能的な障害によって起こります。親の育て方などはまったく関係ありません。
治療
自閉症と同じように、行動面での治療を行います。本人の特性に合わせて、親のかかわり方を調整していきます。
また、あいさつや友だちへの言葉がけなど、まわりの人へのかかわり方、ものごとの考え方などを本人に合わせて教えていきます。
アスペルガー障害の場合は、小学校でも普通学級で過ごしていることが多いので、このようなかかわりを本人やまわりの人が理解することで、スムーズに生活していけるようになります。
また、アスペルガー障害の人は、友達をつくりたいのに友達がうまくできないと言う事で、思春期にうつ状態になったりする事があります。
これに対しても、治療が必要になる事があります。
(2009年10月から掲載)