トラブル対処法:腰痛・恥骨痛

妊娠中の腰痛の原因は大きくわけて2つ。ひとつは姿勢です。妊娠中期から後期になると、おなかが大きくなるため、体の重心が前方に傾いてきます。バランスをとるために自然とおなかを前につき出し、背中を反らせた格好になりがちに。無理な体勢を続けることで、背中や腰に負担がかかり、腰痛を起こします。

もうひとつは妊娠中に分泌されるリラキシンというホルモンの影響。リラキシンは赤ちゃんが産道をスームズに下りてこられるように、骨盤の継ぎ目をゆるませる働きがあるといわれています。骨盤がゆるむと、上半身をうまく支えられなくなります。そこで、腰のまわりの筋肉がゆるんだ骨盤を支えようとして緊張が強くなり、腰痛の原因となるのです。出産間近になると、赤ちゃんが下がってきて骨盤を押し広げて圧迫するので、足の付け根や恥骨に痛みを感じる人もいます。

腰痛を防ぐには日常生活の中で、背骨が反っていないかを意識し、姿勢をよくするだけでも効果があります。骨盤ベルト、マタニティガードルなども姿勢を矯正してくれます。「でも、一番効果的なのは、昔ながらのさらしの腹帯」と池下先生。自分で位置や強さを調整しながら、きっちりと固定できるのでオススメです。

布団から起き上がるときは、横向きになってから手をついて起き上がる、床のものを拾うときには、一度腰を落としてからゆっくりと立ち上がるなど、腰に負担をかけない動作も取り入れましょう。「マタニティスイミングやヨガ、ピラティス、ストレッチなどで適度に体を動かし、筋肉の緊張をゆるめ血流をよくするのもいいですよ」(池下先生)。

(2011年4月から掲載)