トラブル対処法:便秘・下痢

妊娠中に多量に分泌される黄体ホルモンは、腸の動きをおさえる働きがあるので、便秘になりやすくなります。大きくなった子宮が腸を圧迫しさらに悪化することも。体質によっては、逆に下痢を起こす人もいます。

便秘を解消するのに効果的な食べ物は、食物繊維の豊富な海草や根菜、プルーン、乳酸菌の入ったヨーグルトなど。水分も多めに摂りましょう。排便習慣をつけるために、朝食の後には便意を感じなくてもトイレに座ってみたり、適度な運動もオススメです。

「そうは言っても、つわりで食べられるものが限られたり、安定期を迎えるまでは運動もままならないので、ひどい便秘は受診して妊娠中でも服用できる薬を処方してもらって下さい」と池下先生。

下痢を起している場合は、消化されにくい食材や刺激物は避け、食事はゆっくりとよく噛んで食べ、胃腸への負担をなくすようにしましょう。つわりなどで食事ができないときも、脱水症状を防ぐため、水分補給を心がけます。下痢が長引いたり、おなかの張りや、嘔吐、出血などを伴うときは医師に相談を。

(2011年4月から掲載)