トラブル対処法:貧血

貧血は、体中に酸素を届ける働きをする、血液中のヘモグロビンの量が減ることで起こります。妊娠中は、おなかの赤ちゃんに栄養や酸素を届けるために、母体の血液量は増えますが、それは主に水分が増えているだけで、ヘモグロビンの量はそのまま。血液が薄い状態になり、ママの体に十分な酸素が届かず、貧血を起こしやすくなります。

めまいや動悸、息切れなどの症状が出ますが、軽い場合は自覚症状もなく、健診のときの血液検査で診断されて分かることもあります。

ヘモグロビンは主に鉄からできているので、ヒジキやほうれん草、小松菜、レバーやアサリなど、鉄分の多い食材を食べましょう。野菜や果物のビタミンC、魚や肉のたんぱく質と一緒に摂ると、吸収力が高まります。食事やサプリメントなどで改善されない場合は、医師に鉄剤を処方してもらいましょう。

(2011年4月から掲載)