トラブル対処法:おなかの張り

妊娠の全期にわたって、お腹の張りを感じる人は多くいます。初期から中期にかけては、お腹の皮膚や、子宮と骨盤をつないでいる靭帯が赤ちゃんの成長と一緒に伸びているため、それが張りとして感じられます。

中期から後期にかけては、子宮筋肉の収縮によるもの。臨月近くに感じる張りは、陣痛の予行練習のようなもの。どの張りも生理現象なので心配はいりません。20~30分ほど安静にして、休んでいれば治まってきます。

もし、横になって休んでも治らない、1時間に6回以上痛みを伴った張りがある、出血があるといった場合には、陣痛や早産の可能性もあるので、すぐに病院に連絡して指示を仰ぎましょう。

重いものを持ったり、長時間立ち続けると子宮が収縮しやすくなります。家事や仕事をするときは、休みながらゆっくり取り組むようにしましょう。

(2011年4月から掲載)