アレルギー赤ちゃんのホームケア:離乳食の進め方
一般的には5~6ヵ月くらいから離乳食を始めますが、アレルギー症状のある赤ちゃんは離乳食の開始はあせらず、少しゆっくりめの方が安心。開始する時期や進め方は医師とよく相談しましょう。
アレルギーの赤ちゃんも、そうではない赤ちゃんも、アレルゲンになりやすい卵、牛乳などをはじめ、発達段階によって食べてはいけないものや要注意の食物があります。離乳食のキソ知識なども参考にしながら、赤ちゃんの成長に合わせて、様子を見ながら進めていきましょう。
離乳食の進め方の目安
初期(生後5~6ヵ月ごろ)
1日1品、ワンスプーンから
1日1回、消化がよくアレルギーの心配のない食材を1品のみ、1/2さじ、または1さじから始めましょう。粒のないペースト状にして、味付けは不要、しっかりと火を通して。大丈夫なら1さじずつ徐々に増やしていきましょう。新しい食材は3日に1品くらいに。
中期(生後7~8ヵ月ごろ)
初めての食材は早い時間帯に
少しツブツブが混ざったドロドロ、ベタベタ状のものを1日2回与えます。食べられる食材も増えますが、初めて食べるものは2回食のうち、早い時間帯の1回目で試すといいでしょう。何か症状が出たらすぐに病院で受診できるようにしておきましょう。
後期(生後9~11ヵ月ごろ)
バランスのよいメニューを
歯ぐきでつぶせるくらいの固さをのものを1日3回に。主食の穀物の他に、肉や魚、野菜をバランスよく組み合わせるようにしましょう。特定の食べ物を繰り返し食べるとアレルギー反応を起こしやすくなります。いろいろな食材を順番に使って、同じものが続かないよう、バラエティーに富んだメニューづくりが大切です。
完了期(生後12~18ヵ月ごろ)
消化の悪いものや刺激物はまだNG
大人用の食事メニューに近づく時期ですが、大人より少しややわらかめで薄味のものをあげるようにしましょう。消化が悪くアレルギーを起こしやすいもの(生魚、エビ、イカ、カニ、ピーナッツなど)や、刺激の強い調味料はまだまだ避けておきましょう。
一つの食材をたくさん食べるのではなく、一回の食事にいろいろな食材を少量ずつ取り入れたバランスのよい食事を続けましょう。
食事日誌をつけよう
離乳食を始めたら、食べたものや食後の赤ちゃんの様子などを記録するようにしましょう。アレルギー反応が起こって受診したときに役立ちます。食事日誌はアレルゲンの発見に効果的なのはもちろん、メニューの傾向やよく食べる食材など分かり、バランスのよい離乳食作りの参考にもなります。
お口まわりのケアも忘れずに
離乳食後は、すぐにふき取ってあげましょう。そのままにしておくとかゆみの原因に。ゴシゴシこすらず、ぬるま湯に浸したガーゼなどでやさしく押さえるように落しましょう。