インフルエンザのワクチン情報

インフルエンザの予防方法として1番効果があるのは、予防接種です。「接種をしたから100%感染しない」とは言えませんが、高い確率で感染を予防することができますし、なにより、重症化を防げるというメリットがあります。

接種回数は年齢によって異なり、13歳未満は2回接種、13歳以上は1~2回接種です。2回接種の場合は、1回目からおよそ2~4週間おいて、2回目を接種します(効果を考慮すると4週間が望ましい)。

2回目の接種からじゅうぶんな抗体ができるまでにかかる時間は2週間。その後約5ヶ月間持続します。毎年、12月頃に流行が本格化するので、その前に接種しておくのがお勧めです。ワクチンの予約方法は、各医療機関で異なるので、かかりつけの病院に問い合わせましょう。

価格は医療機関によって異なりますが、1回3000円前後が多いでしょう。また一部の市区町村では、インフルエンザワクチンの公費補助があります。

最近では、妊娠中や授乳中の接種も積極的に勧められています。

インフルエンザワクチンは「不活性型」という病原体を無毒化したタイプの予防接種なので、お腹の赤ちゃんや母乳に影響を及ぼすことはないとされています。これまで、予防接種を受けたことで、流産や赤ちゃんに先天異常が起こったという報告もありません。

基本的には妊娠・授乳中のどの時期にでも接種できるので、できるだけ早い時期にかかりつけの医師に相談して接種するようにしましょう。

(2012年11月から掲載、2013年11月改訂)