インフルエンザの感染経路&症状の特徴

インフルエンザは、主に、感染した人の咳やくしゃみなどによって空気中に飛び散ったウイルスを、鼻や喉から吸入することで感染します。また、感染者の手指を通してドアノブや手すりなどにウイルスが付着し、周囲の人がそこに触れた手で鼻や口をいじることでも感染します。

通常は1日~3日程度の潜伏期があり、その後、38度以上の高熱や悪寒を発症します。同時かやや遅れて、咳や喉の痛み、鼻水、頭痛、倦怠感、関節痛、下痢などの症状を併発します。特に幼い子どもは、腹痛や嘔吐など消化器系の症状が出るケースが多いのです。

一般的には2~4日高熱が続いた後、回復に向かいますが、ウイルスの型によっては、2~3日で熱が一旦終息した後に、ふたたびぶり返すものもあります。

風邪よりも症状が強く現れるのが特徴で、特に、免疫が弱い子どもやお年寄り、妊婦は、肺炎、中耳炎、脳炎などの重篤な合併症を起こすこともあります。

インフルエンザウイルスはA・B・Cと3つの型に分けられ、重症化しやすいものがA型(Aソ連型や新型[ブタ/H1N1]、A香港型など)とB型です。

ウイルスは通常、低温・低湿を好むため冬に蔓延しますが、2009年に流行したH1N1のように高温多湿環境でも流行するものもあります。

(2012年11月から掲載、2013年11月改訂)