赤ちゃんには食べられないものがある
赤ちゃんは「消化吸収」と「咀嚼(そしゃく)」、この二つの機能の発達が未熟なために、食べられないものがあります。
消化吸収
赤ちゃんの胃腸などの消化器官は大人と比べてまだ未熟。消化の悪いものをあげると、下痢をしたり、そのままうんちとして出てきてしまいます。また、消化が不十分だとアレルギーを引き起こすことが。
特に、たんぱく質は消化によって分子が細かくなってから体内に吸収されるのですが、消化が不十分だと、たんぱく質の分子が大きいままで体に取り込まれてしまいます。
この大きなたんぱく質の分子に、免疫機能が働いてしまうのが食物アレルギーなのです。だから、赤ちゃんの成長に合わせて、消化できる食材と消化しやすい調理方法を選んで食べさせてあげることが必要です。
注意
アレルギーを心配するあまり、離乳食を極端に遅らせたり食べさせなかったりするのは、栄養的にもかむ力の発達にも悪影響を及ぼす可能性があります。食物アレルギーが疑われるときは、自己判断せず、医者などに相談しながら離乳食を進めていきましょう。
咀嚼(そしゃく)
咀嚼(そしゃく)とは、歯でよく噛んで飲み込むこと。赤ちゃんは成長とともに練習しながら、飲み込む、舌でつぶす、歯ぐきでつぶす、歯ですりつぶす、といった力を身に付けていきます。
まだ、自分の力ですり潰したり噛みちぎったりすることのできない赤ちゃんに、硬いものや大きいものを食べさせると、飲み込めずに喉につまらせたり、吐き出してしまうことがあります。
また消化吸収にもよくありません。赤ちゃんの咀嚼力の発達段階に合ったやわらかさ、大きさのものを食べさせてあげましょう。