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いつも同じ態度で子どもに接する

ギリシャ神話の中に、自分が彫った女神像に恋をしてしまうピグマリオンの話があります。ピグマリオンがその像に命が宿ることを祈り続けた結果、願いが叶って、像に命が吹き込まれるというストーリーです。「強く心に望んだことは、必ず叶う」という神話です。

アメリカのローゼンソールという心理学者の実験では「人は誰かに期待されると、その期待に応えようとして成果を上げることができる」ということがわかりました。このような現象は、ピグマリオンの逸話になぞらえて「ピグマリオン効果」と呼ばれています。子どもの成長を信じて、あたたかく見守っていれば、ちゃんとその方向に伸びていってくれることを示唆していはず。ただし、過度な期待は禁物です。

親の接し方は、子どもに大きな影響を与えます。干渉しすぎていないか、甘やかしていないか、逆に厳しすぎていないか、無関心になっていないかなど、子どもへの接し方を客観的に考えてみましょう。

例えば、子どもには「ご飯を食べるときは、テレビは消しなさい」と言っているのに、自分が見たい番組があるときは例外にしていたり、いつもは見逃していることなのに、自分の虫の居所が悪いときは叱ったり…と態度が一貫していないと、子どもも不安になります。

でも、毎日24時間、理想のママでいるのも大変ですよね。ちょっと疲れたかなと感じるときは、パパや祖父母、保育所などに子どもを預けて、気分転換をしましょう。