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約1000語の言葉を繰る

3歳を過ぎると語彙が豊かになって、4歳になるまでに約1000語の言葉を使えるようになります。正しく助詞を使い、「あとで」「明日」などの未来や、「赤」、「青」、「黄」、「緑」といった色の名称、「高い」、「低い」などの概念をあらわす言葉が理解できるようになります。

言葉の発達に伴い、上手に考えてお話できるようになってきます。「明日、デパートへお買い物に行こうね」と言うと、「朝起きて、駅まで歩いて行って、切符を買って、電車に乗って……」と、翌日の行動を予測して話したり、テレビの中は作り事だと理解して「怪獣は怖くないもん。テレビの中だけだから」と言ったりします。

この時期は、どもったり、同じ言葉を繰り返したりする吃音がみられることがあります。でも、それは、あふれでてくる言葉に口の動きがついていかないためと考えられています。言い直したりさせないで、様子を見守りましょう。

また、まだ幼児語を話したり発音がはっきりしない子もいますが、親が間違いを正したりすると話す意欲がそがれてしまいます。大切なのは伝えたい気持ちを言葉にできること。大人が正しい言葉づかいで、ゆっくりわかりやすく話して、手本を示してあげましょう。

幼稚園に行き始めると、お友だちの影響で乱暴な言葉も話すようになります。そんなときは「その言葉を聞くと、いやな気持ちになるから使わないでね」とさりげなく気持ちを伝えてみましょう。