おしゃべりはほぼカンペキ
約1000語の語彙と、それを使うための文法力を身につけて、日常生活に困らないコミュニケーションができるようになります。修飾語を使いこなしながら、幼稚園であった出来事や過去のことを話せる記憶力もついてきます。
そうなると、幼稚園から帰ってきた子どもに、ついあれこれ様子を聞きたくなるのが親心…でも、質問攻めにするのはほどほどにしましょう。子どもは過去のことより今に夢中です。また、親には話したくないような嫌なことがあった日もあるかもしれません。もし、不愉快な出来事を話してくれたときは、「そんなことがあると悲しくなっちゃうよね」と子どもの気持ちに添うように言葉をかけるといいですね。
言葉の発達には個人差があり、おしゃべりがあまり得意でない子どももいます。そんな子どもには、「今日はお砂場で遊んだ? ブランコで遊んだ?」とニ者選択にしたり、「ブランコは、△△ちゃんとしたの?」と具体例を示したり、聞き上手になって言葉を引き出してあげましょう。
この時期は、「カエル」を「カ」「エ」「ル」のように、ひとつの単語を音で区切って認識できるようになり、しりとりやなぞなぞ遊びもできるようになります。言葉を作っている音韻にも興味が出てきて「かぼちゃがボチャーン」、「布団がふっとんだ」と一人でだじゃれを言って喜んでいることもあります。