バセドウ病(甲状腺機能亢進症)
読み方
ばせどうびょう(こうじょうせんきのうこうしんしょう)
症状の説明
甲状腺は、のどぼとけの下にあり、体の代謝などを司る甲状腺ホルモンを分泌している。
バセドウ病は、甲状腺ホルモンの分泌量が過剰となる病気。
自己抗体が甲状腺を刺激するため、甲状腺の分泌が過剰になると考えられている。
20~30代の女性に多い病気で、動悸や息切れ、発汗、微熱、手指の震え、疲れやすさ、イライラ、不眠、眼球突出、月経不順、無月経などの全身症状がみられる。
治療には、抗甲状腺剤の服用のほか、放射性ヨードを服用して甲状腺細胞を破壊しバランスをとる「放射性ヨード(アイソトープ)内用療法」や甲状腺の切除などが行われる。
甲状腺の値が高い状態で妊娠すると、流早産の危険性が高くなるため、薬を服用して甲状腺ホルモンの値を安定させる。
バセドウ病の患者が妊娠した場合、バセドウ病の治療を同時並行で行う。
また、出産後の症状の変化(悪化)には注意が必要である。
(2009年10月から掲載)