黄体化未破裂卵胞
読み方
おうたいかみはれつらんぽう
症状の説明
基礎体温では高温期と低温期にわかれているのに、実際には排卵が起きていない状態のこと。
卵巣内で卵子は成熟するのに、それを包む卵胞(らんぽう)が破裂しないため、排卵されない。
しかし、黄体ホルモン(プロゲステロン)は順調に分泌されているため、基礎体温が上昇する。不妊の原因となる。
このように卵胞が破裂しないことは、必ずしも毎月起きるわけではなく、排卵と未破裂による無排卵を繰り返す場合もある。
また、健康な人でも5~10%の割合で起こるといわれている。
原因として、黄体ホルモン機能不全(黄体機能不全)との関わりや、鎮痛剤など薬の影響も考えられているが、まだ解明されていない。
破裂しなかった卵胞は成長を続け、40~50mmになることもある。
卵胞が自然に卵巣内に吸収されるのを待つ場合が多い。卵巣腫瘍との鑑別が必要なることもある。
(2009年10月から掲載)