流産・異常妊娠に注意
妊娠しても、全体の15~20%が流産するというデータがあります。さらに流産の80%が妊娠8週までに起きています。妊娠2ヵ月ごろがもっとも流産しやすい時期なのです。
でも、その原因の多くは、染色体の異常など赤ちゃん側にあると考えられています。ですから、たとえ流産しても自分を責めないようにしましょう。
流産・異常妊娠のサイン
子宮外妊娠や胞状奇胎などの異常な妊娠の場合は、妊娠を続けることはできません。子宮外妊娠は、卵管などが破裂して大出血を起こし、母体の命にかかわることもあります。出血や茶色のおりもののような出血とともに、下腹部の強い痛みがあって、少しでもおかしいな、と思ったら、病院へ行きましょう。
サインのない流産
稽留流産(けいりゅうりゅうざん)といって、出血や腹痛などまったく症状の出ない流産もあります。胎嚢(たいのう)が確認できても、胎児の姿や心拍が確認できなかったり、胎児の発育が途中で止まってしまって心拍が確認できない状態です。
次第に出血や腹痛が強くなり、感染を起こす場合もあるので、稽流流産と診断されたら、残念ながらあきらめなくてはなりません。妊娠週数や状態によって、自然流産を待つ場合と、病院で処置する場合があります。
切迫流産とは
腹痛や出血があるけれど、赤ちゃんは育っている状態です。無事に妊娠継続できる場合もありますし、残念ながら流産に至る場合もあります。医師の指示に従いましょう。