切迫早産・早産に注意しよう
妊娠22週から37週未満に赤ちゃんが生まれてしまうことを「早産」といいます。「切迫早産」とは早産になりかけている状態です。
万が一、妊娠7ヵ月(24~27週)で生まれても、保育器で育てたり、新生児集中治療室(NICU)のある病院などで、適切に対処すれば、なんとか育つ可能性はありますが、まだまだ赤ちゃんの体は、外の世界で生きるには未熟です。
体の変化に注意して、切迫早産や早産にならないように注意しましょう。
こんな症状に注意
おなかが痛い
おなかが硬くなっていたり、痛みがあったら、すぐに横になってしばらく休みましょう。それでも治まらなかったり、規則的な張りが出てきたら、すぐに病院へ。
出血した
切迫早産の場合は、少量の出血をすることがあります。急いで病院へ。
おりものがヘン
細菌に感染すると、おりものが増えたりにおいがきつくなったり、変化が出てきます。妊娠中の膣内は細菌にとても弱くなっていて、症状が進むと早産になるおそれもあります。早めに受診しましょう。
早産を予防する生活
- 体を冷やさない
- 疲れたら休む
- すべてに無理をしない
- ストレスをためない
- セックスはコンドームをする
早産になりやすい人
妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)
高血圧が主な症状でたんぱく尿を伴うこともあります。妊娠高血圧症候群になると、早産のリスクが高くなります。赤ちゃんが発育不全を起こし、最悪の場合、死産もありえます。
子宮頸管無力症(しきゅうけいかんむりょくしょう)
子宮頸管を支える力が弱く、子宮口が開いてしまうと、まだ生まれてはいけない時期なのに、赤ちゃんが生まれてしまいます。
子宮筋腫
子宮の筋肉にできる良性のこぶのようなものが子宮筋腫。妊娠への影響がないものもありますが、筋腫の位置や大きさによっては、異常なおなかの張りや痛み、流早産の原因になることも。
多胎
双子や三つ子などの場合も、トラブルが起こりがちです。
前置胎盤
胎盤が子宮口の一部にかかってできていたり、全部をふさぐような場所にできてしまうのが、前置胎盤。胎盤の一部がはがれて大出血することがあります。
羊水過多症
羊水の量は、個人差が大きく、妊娠経過でも変化しますが、200ml~800mlなら正常範囲。羊水過多症の場合、おなかが張りやすく、早産につながることがあります。
腎臓病・糖尿病・心臓病
持病をもっていると、妊娠中のトラブルの発生率も高くなります。